句会Q

蟻馬次朗 さん

馬券を買う人にとってはこれから春競馬が始まるという期待があるのだろうか。それまでは百円でちまちまと繋いでいる感じが二月のイメージに合っていると思う。（2018/02/18）

笛地静恵 さん

この前、必要があって、ひさしぶりに市バスに乗りました。乗客は、おじいちゃんとおばあちゃんばかり。高齢社会を妙に実感しました。みんなこっくりこっくりと寝ています。それが、春の温かい日ならば、睡眠は車内を占領するでしょう。今の断面を、的確にスケッチした句です。（2018/02/18）

北大路京介 さん

寝心地良いの良い春の朝、頭が回転してない感じがよくわかります。
英語なのか他の外国語なのか。かろうじて片仮名であることだけはわかるのでしょう。上後中七と下五のバランスも良いと思いました。（2018/02/24）

猫愛すクリーム さん

ニュースをみていても、国会中継みてても、わからない外来語、普通に日本語で言えばいいのにって思います。上五中七と季語の取り合わせが効いている句だと思います。（2018/02/17）

斎藤秀雄 さん

不思議な印象を与える句。おそらく、読者の脳裏には孟浩然の「春暁」があり、その第二句《処処啼鳥を聞く》から、〈春眠‐春暁‐鳥の鳴き声〉という観念連合が生じるのだが、〈無音か〉でその連合が切断されるからだと思う。〈か〉にこの句の全重量がかかっているのだが、作中主体に生じている疑念（本当に鳴き声は鳴っていないのか、本当にいまは朝なのか、本当に眠りから覚めているのか…）が、かえって鶏鳴が無音であるという「体験」のリアリティを増しているように思う。（2018/02/18）