ダイヤモンド☆句会 31カラット「落椿」

ダイヤモンド☆句会 31カラット「落椿」(傍題可)

季題:「落椿」(傍題可)

【開催期間】
投句の締切:3月17日(土)21時
選句の締切:3月24日(土)21時

  • 総投句数:19
  • 終了日時:2018年03月17日21時00分
  • 選句に参加した投句者には1点が加算されます。
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落椿ケンパのまるに零れをり

圓哉 さん

懐かしい風景、ローセキで書かれたマルを女の子の後を追ってケンケンした、あの日が泪が出るほど。感傷に浸りすぎです、ボクは。(2018/03/19)

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耳だけが起きてゐる猫落椿

クラウド坂上 さん

椿の花が落ちる音を人間は聞き取ることはできないは、猫にはできるのかもしれない。静寂の満ちた世界で時間だけが流れる、庭に面した部屋の景とその部屋で寝ている猫が浮かびました。「起きている」が少し説明的で、なにかもっと映像的に表現できないかなぁ、と思いました。(2018/03/18)

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椿落つかつて椿であった土

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落椿ツインテールの刑に処す

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落椿家族が一人減りました

笛地静恵 さん

家族が亡くなったあとの放心の日々。庭に椿が落ちている。しかし、それを掃除する気力がない。寂しい風景だ。(2018/03/22)

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つばきつばき死ぬよりこわいことはなに

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落ち椿落ちるとこまで落ちて夏

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落椿罪人笑う高瀬舟

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落椿恋は自転車置き場から

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剃髪のマダム惚ける落椿

斎藤秀雄 さん

まず〈マダム〉がどういうわけで〈剃髪〉することになったのか、謎である。どうしても(評者の個人的な気質のゆえなのか)性的なニュアンスを帯びているように感じる。つまり言葉の第一義のとおり、仏門に入ることを目的とした〈剃髪〉ではないように思える(〈マダム〉のままで仏門に入れるのか、そのへんのことはよく分からない)。〈剃髪〉は別の言い方をすると「落飾(らくしょく)」と言うようだが、連想上は、「落飾」―〈落椿〉という繋がりなのかもしれない。しかしやはり「落飾」にある「仏門に入る」というニュアンスが、〈マダム〉というカタカナ表記からは感じられない。しつこいようだが「剃髪プレイ」のような性愛的な背景を感じる。〈惚ける〉は「とぼける」か「ほうける」か。どちらにも「知覚がにぶる、ぼんやりする、ぼける」という意味があるが、「とぼける」だと「しらばくれる」という意志的な意味も含む。性愛の果ての忘我=「ほうける」ともとれるし、なぜ剃髪したのか、という問いへの「とぼけ」なのかもしれない。いずれにしても、想像を刺激する一句で、面白い。(2018/03/17)

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落椿畳へ転び嫁は泣き

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戦の名残や掩体壕に椿落つ

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椿落ち母の布団の湿り温もり

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  • さんの句
  • [採点済]

断頭台落椿にも似た鮮血

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ガチャガチャを回すを覚え落椿

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ぬばたまの知性の椿ホーキング

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白線をひく腰使ひ落椿

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墓碑の夜のしじまを光る落椿

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落椿あのねあのねや石畳

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