雑詠Q vol.25

雑詠Q vol.25

【開催期間】
投句の締切:3月31日(土)21時
選句の締切:4月7日(土)21時

  • 総投句数:18
  • 終了日時:2018年03月31日21時00分
  • 選句に参加した投句者には1点が加算されます。
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彫像の乳房艶めき春時雨

蟻馬次朗 さん

雨がしとしと降ったり止んだりの天気に、公園や市役所にある彫刻の乳房が艶めいて光る景が綺麗です。個人的には「艶めき」よりは「艶めく」の方が「春時雨」が活きると感じます。(2018/04/01)

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春泥をホームスチール決まりけり

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風船や行ってきなさい宇宙まで

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花盛る首都高接触事故多発

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春やすみ変な帽子を買ってきた

斎藤秀雄 さん

〈春帽子〉という季語もあるが、この〈変な帽子〉は、なぜか〈春帽子〉ではないように感じられる(季重なりがどうとかは、どうでもいい)。一読目を引くのは、〈春やすみ〉という表記で、子どもの語りのようでもあり、「春休み」とは無縁の胡乱な大人の語りのようでもある。雑然とした雑貨屋、ないし古道具屋から、いわくありげな、不思議な帽子を、なぜか惹きつけられて買ってきてしまったのかもしれない。その店主はおそらく人外のものだろう。〈買ってきた〉でこの句はいちおうのけりがついているのだけれど、奇想天外な物語の開始を予感させる。(2018/04/02)

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風車これは馬鹿には見えぬ色

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椿餅ちらと尼僧の身八つ口

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「もういいかい」返事を待ちて春の宵

小澤ほのか さん

「もういいかい」は隠れんぼの定番フレーズですが、ここは相聞の句ととりました。春の宵に「君のところに入っていいかい?」と聞く。そんなイメージがわいてきました。(2018/04/01)

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呑み込みし言の葉とけて春の星

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寄居虫や引きこもる大人の増えて

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佐保姫の眠りは解けて街光る

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セーラー服おじさんあらわる万愚節

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旅に出た雪ダルマより花便り

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黄道のあたり二頭の蝶交じる

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原稿ゆるり日永の万年筆ゆるり

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彼岸過ぎ青い空から降る魂

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春休名前の解れ直しおり

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薄紅の春落ち来たるコップ酒

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