句会エスプレッソ 34杯目【魚】
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句会エスプレッソ 34杯目【魚】
お題:【魚】 「魚」の字を含む句。
【開催期間】
投句の締切:2018/09/29 21:00
選句の締切:2018/10/06 21:00
- 総投句数:14
- 終了日時:2018年09月29日21時00分
- 選句に参加した投句者には1点が加算されます。
1位
7点
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2位
4点
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2位
4点
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4位
2点
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北大路京介 さん 人魚が卵から生まれるのかどうか考えたことなかったです。 |
4位
2点
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4位
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7位
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7位
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斎藤秀雄 さん
村上春樹の短編集『女のいない男たち』を思い出した(ヘミングウェイの、でもよいのだけれど)。「お客のいない女たち」はどこにいるのか。一人暮らしで来客もない女性一般、を「女たち」と呼んでいるようにも見えるけれど(そう読むのがむしろ普通なのかもしれない)、いわゆる「客商売」でいう「お客」のような感触もある。スナックかキャバクラか風俗店か……キャバクラで秋刀魚を焼くとは考えにくいので(いや、そんなキャバクラがあったらそれはそれで面白いけれど)、客がこなくてやたらと家庭的な雰囲気のスナックか、とても小規模な風俗店(いまどき店舗型も珍しいので、古いのだろうと思う)か、そんな気がする。「女たち」はとくに社交的な明るさを振る舞っている様子もなくて、「飯を食うのだから秋刀魚を焼く」「秋なのだから秋刀魚を焼く」という確固たる自明性のなかに生きていて、なんの後ろめたさも感じていないように思う。むしろ何かの間違い(?)でお客など来たときには、面倒臭そうに「よっこらせ」と重たい腰をあげ、不機嫌な接客をしそうな雰囲気を漂わせている。客にも秋刀魚を食わせるのだろうか。作りものの朗らかさを振りまくお店より、そんなお店に来店してみたいと思ってしまう。(2018/10/03)