ダイヤモンド☆句会 36カラット【寒窓or冬の窓、冬の虫一切、鼻水、悴む】

ダイヤモンド☆句会 36カラット【寒窓or冬の窓、冬の虫一切、鼻水、悴む】

お題:【寒窓or冬の窓、冬の虫一切、鼻水、悴む】

【開催期間】
投句の締切:2018/12/22 21:00
選句の締切:2018/12/29 21:00

  • 総投句数:13
  • 終了日時:2018年12月22日21時00分
  • 選句に参加した投句者には1点が加算されます。
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寒窓や端しめりたる紙の星

斎藤秀雄 さん

クリスマスの名残だろうか。「紙の星」に子どもの気配がある。生きているのか死んでしまったのかは分からない。裕福な家庭なのか、孤児院なのかも分からない。窓は結露している。この結露(という現象)と【寒窓】という言葉(これが季語なのかどうかは、ぼくは知らないのだけれど(季語である必要もないとはいえ))がいわゆる即き過ぎである、と文句をつけることはできるかもしれないが、とにかく「紙の星」がよい。この場面の部屋が温まり始めてまだまもない、ということが、「端」から分かる。その紙の向こう側のぼんやりとした闇の夜空もみえる。闇の夜空、つまり宇宙の果てしない空間の感触もある。屋内の小さな「紙の星」から宇宙の果てへの、腹の底への内臓的な知覚をともなった想像の導きが、巧みだと感じた。(2018/12/29)

2
5

悴んでボトルシップに載せる骨

3
4

タンポンを抜けば冬の蚊あらはるる

八馬星 さん

かなりきわどい句ではありますが、滑稽さと奥深さ(シャレじゃなく)、“血”のつながり、などうまく出来ており、単純な破礼(バレ)句に終わらせていないと思います。(2018/12/23)

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2

綿虫や心音の空抱きしこと

4
2

悴んだ爪先で立つ君へキス

ウインド さん

「君へキス」だけではなく、「悴んだ爪先で立つ…」と先に置き、「君へキス」と繋げることにより、寒さの中に温かい恋心があると窺わせるような句と感じました。(2018/12/27)

4
2

寒窓ゆく函館の灯は眼下なり

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1

鼻水がのびて眉毛もカッピカピ

7
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悴める十指押し合ふ車引き

7
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鼻水の子らへ「はたらく細胞」を

7
1

鼻水や啜る人より離れたる

7
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悴んで孫へとかける黒電話

7
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告白を冬の窓辺で独り居る

7
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すれ違う人たちばかり冬の窓

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