既発OK 冬のボツ句祭り

既発OK 冬のボツ句祭り
冬の季語でなくてもかまいません。

【開催期間】
投句の締切:2019/01/19 21:00
選句の締切:2019/01/26 21:00

句会エスプレッソも同時開催中です。

  • 総投句数:20
  • 終了日時:2019年01月19日21時00分
  • 選句に参加した投句者には1点が加算されます。
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覚えておくわけがあるんだびわの花

登りびと さん

「枇杷の花」には、葉や種が奈良時代から民間療法に利用されてきたことから、「治癒」という花言葉がつけられました。また、咲いていることに気づかないほど花が小さいことにより「密かな想い」を表します。
この句を通じて、病院の近くにある枇杷の花をみて、患いと闘って敗れてしまった親しい人を作者は思っているのではないかと推察しました。季語の使い方としては力のある句だと感じました。(2019/01/26)

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見えないのにね南十字に括る首

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行商の崩れて眠る暖房車

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食べ方の紙も剥がさぬ鏡餅

斎藤秀雄 さん

鏡餅は歳神の居場所。正月を祝う儀式は、年末の大掃除から門松から、あらゆるものが歳神様のためのものである。そのなかでも鏡餅は、迎えた歳神の依代となる最重要アイテム(諸説あり。角川歳時記では門松が歳神の依代とされていた)。「食べ方の紙」が張ってある鏡餅は、スーパーかコンビニで買ってきたものをそのままどこかに置いたものだろう。「紙」を剥がさなかったからといってありがたみが変わるわけではないだろうが、このぶっきらぼうな言い方には、儀式の儀式性への冷淡な視線がこもっている。これぞ俳味。世界中に新年を祝う風習はあるが、グレゴリオ暦の新年を祝う民族は日本人だけだそうだ。正統性を重んじない国民性ゆえに、俳句の題材がいたるところに転がっているとも言える。これは、俳人にとって、ありがたいことかもしれない。(2019/01/26)

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別荘へ向かうセグウェイ葱畑

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赤眼の転がる朝や雪うさぎ

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朝帰り重ね着の娘の無口なる

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冬霧や前支配人の供述

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帰り花まるでぼくらを叱っている

八馬星 さん

花という華やかなものなのに、叱ってくれている厳しきものとする、そのミスマッチが生み出す面白さ。一旦しぼんだのに、叱るためにわざわざ帰ってきてくれたやさしさ。いろいろドラマがあります。(2019/01/19)

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風花やわたしごと詩にして死んで

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  • 森野読さんの句
  • [採点済]

スカートの膝上となる日永かな

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登校の君のマフラー晴れた空

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パントマイムきみのお題は冷たさよ

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煮魚の目玉ほろりと朧の夜

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クリスマスカクタスの先端ミクロとマクロの戦闘

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画像の圧縮やデジタル冬の月

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自転車の籠におほきな神無月

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小春日や産着の並ぶ百貨店

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元服や切る前髪の霜の夜

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虹彩て虹をもつヒト冬の虹

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