句会Q

斎藤秀雄 さん

「融雪剤が」としたときと比べると、「はっ、と気づいた」という感じがなく、どこか冷笑的で、意地悪く言うと「あるあるネタ」っぽくもあり、「どうです、言われてみれば、そうでしょう」という姿勢が（仮構された、「作者」の姿勢が）見えなくもなくて、そこが読者に好意的に受けとめられるか、そうでないか、分かれるのかもしれませんが、ぼくは好意的に受けとめました。もしかしたら、現在の主要な融雪剤（凍結防止剤）の「塩害」に苦しむ地域に住んでいる方の作品かもしれません。白にまぶされた白、という一見うつくしい景を提示し、かつ「融雪剤」という即物的なワードを詩的に昇華／消化した巧みさをみせながら（とはいえ「融」「雪」「剤」と分解してみせると、それぞれ詩的な漢字から成り立っている単語であることに気づかされる）、「ああ、車は真っ白になるし、塩害で錆びるし、毎年いやんなっちゃうな」という感覚が、背後にあるのではないか、などと思い、ニヤリとさせられました。（2019/02/09）

八馬星 さん

おかしな考え方を諭した､のか。脳と煮凝の取り合わせは考えそうで考えなかった巧い目のつけどころ。（2019/02/02）

北大路京介 さん

どのような状況なのか想像すると面白いです。
尾崎放哉の「咳をしても一人」に対して、山口百恵の青い果実の歌詞「あなたが望むなら私何をされてもいいわ」に対して　っと考えるのも。
（2019/02/09）