自由律オンリー句会22

自由律オンリー句会22
意図せず五七五の型になってしまってもかまいません。

【開催期間】
投句の締切:2019/03/30 21:00
選句の締切:2019/04/06 21:00

  • 総投句数:18
  • 終了日時:2019年03月30日21時00分
  • 選句に参加した投句者には1点が加算されます。
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ひとりだけ座椅子

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アルファベットチョコレートのIが朧

斎藤秀雄 さん

さまざまな文字があるなかで、Iだけが朧、という不思議な景。「Hの次」とも「愛」とも「私」とも読める。いずれで読んでも面白いし、いずれかに決めてしまうのはこの句のばあい、誤読になってしまうだろう。それでも「私」が朧である、というニュアンスを、とても強く感じるのは、アルファベットという文字の世界、ことば・エクリチュール・シニフィアンの世界をこの作中主体は観察しているからであり、それはおそらく、主体の無意識を覗き込んでいる場面だからだろうと思う。世界を統合する自我の根底に、「私」だけが欠如した無意識があり、むしろその欠如によって、「私」はつねに統合されている・・・チョコレートという小さな具体物を眼前にしたとき、ふとそのような「私の無根拠性」を突きつけられてしまう。(2019/04/06)

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薬局の待合席に座る病人、怪我人、新卒生

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アウトロー気取るのにお誕生日会

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肌触りだけを肯定する深夜だ

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渡船票海へ捨てれば 霾る

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金曜日のまた明日を指摘され影が長い

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鶯は言ふ花は火よと

北大路京介 さん

「ホーホケキョ」が「ハナハヒヨ」と聴こえる空耳的なものなのか、はたまた『もののけ姫』のモロ(美輪明宏ボイス)のように「花は火よ」と迫力ある声で聴こえるのか。
意味があるように鳥の声が聴こえるのはおもしろいような怖いような。(2019/04/06)

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雲は紫Cメジャー7thコード

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見切り発車で桜が吹雪く

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十年とっといた学制服を棄てる

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眠る口にのぞく舌すこし

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ひび割れた眼鏡に春のオリオン座

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人さへをらざりせば此の世うつくしからまし

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寝てばかりのメスライオン

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ブランコの上で反省会

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ローファーの音ひかる花の朝道

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特攻隊を見上げよーそろーよーそろー

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