ダイヤモンド☆句会 38カラット【藤】
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ダイヤモンド☆句会 38カラット【藤】
お題:【藤】
【開催期間】
投句の締切:2019/04/13 21:00
選句の締切:2019/04/20 21:00
- 総投句数:13
- 終了日時:2019年04月13日21時00分
- 選句に参加した投句者には1点が加算されます。
1位
6点
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2位
5点
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八馬星 さん まさに「言わぬが花」なのでしょうが、その数ある花の中で藤の花なのが、その人の容姿、年齢、立場などいろいろ想像できますね。勝手な想像ですけど、戦争未亡人のたたずまいが…。(2019/04/13) |
3位
4点
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北大路京介 さん 咲き誇る藤に負けぬような圧倒される手、手、手。 |
4位
3点
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透弧 さん 骨を繋いでいく仕事という措辞にとても惹かれました。生きている骨よりも亡骸としてある骨の方が白藤の静けさに響くと思うので、考古学者だと解釈しました。(2019/04/20) |
5位
2点
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6位
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6位
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斎藤秀雄 さん
一読、これは季語が動くのではないか、と考えた。たとえば桜など。「点字」とのイメージ連関のうえでも、多くの花の花弁は「点」と呼んで違和感がないぐらいに、つぶつぶとして見える。「つぶつぶとして見える花びら」の代表として、藤もあるとは思うけれど、桜もやはり、合う。そうすると「花見酒」からの連関で、桜の代わりに(題詠の都合上)藤の花が持ってこられた、という感じを与えてしまう可能性はなくはない。……のだけれど、仮に下五をたとえば「さくらばな」「若桜」「姥桜」「庭桜」などと入れ替えて比較してみると、どこか物足りないというか、寂しい感じがする。点字による「おさけ」という三文字は、主要には視覚障害者のためのものだと思われるのだけれど、藤の場合には障害者への配慮がやさしく丸く響くのに対し、桜の場合には哀れみのような、障害者を「かわいそうなひと」とみなすような、そんなニュアンスを持ってしまうように感じられる。これはなぜだろう、と考えると、桜は視覚障害者には姿を見せないのに対し、藤は薫る。だから、缶蓋の点字は、藤のときに、必然性を持つのだ、と納得がいった。(2019/04/19)