雑詠Q vol.32

雑詠Q vol.32

【開催期間】
投句の締切:2019/04/27 21:00
選句の締切:2019/05/04 21:00

  • 総投句数:14
  • 終了日時:2019年04月27日21時00分
  • 選句に参加した投句者には1点が加算されます。
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5

腕に蝶止まる小さき歯形かな

斎藤秀雄 さん

蝶に小さな歯を幻視する。あるいはあの細長い口吻が歯型をつけることを幻視する。こうしたことに内在する、春の〈うららか系〉連想系列:うららか‐春眠‐霞‐朝寝‐目借時‐逃水‐陽炎‐蜃気楼……。および、春の〈春愁系〉連想系列:春愁‐花冷‐朧‐春の闇‐霾‐春陰……。この二つの系列が、腕→蝶→小さき→歯型、と大景→小景(ここでは「腕」が最も大きな景になっている)のなめらかな動きのなかで、重ね合わせられてゆく。このなめらかさが、巧みな印象を与えていると思う。
(2019/05/04)

八馬星 さん

「蝶の歯型」ととらえれば滑稽なファンタジー、「腕の歯型に蝶が止まっている」ととらえれば、恋人?がつけた腕の歯型に蝶が止まるという、艶やかなファンタジー。どちらにして奇妙な面白さの句。(2019/04/27)

2
3

酒瓶の空けば蛙の目借り時

2
3

春雲や輪郭淡き恋に似て

4
2
  • 透弧さんの句
  • [採点済]

遠雷や君の首すんなりとして

4
2

新品のペン先の玉松の花

4
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アジサイを黒、黒、、黒、、、で塗る呪い

4
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春昼の無言や祖父の柩燃ゆ

4
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猫避けのペットボトルや庭の春

4
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歯型のある椅子に座らされた

4
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春雨や一方通行のアリス

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バラストと狂わせにくる桜貝

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たいくつな刻(とき)をサイネリアの闇へ

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銀行の勃起怒涛の四月馬鹿

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染井吉野やまだ人間のクローンは

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