自由律俳句オンリー句会23

自由律俳句オンリー句会23
意図せず五七五の型になってしまってもかまいません。

【開催期間】
投句の締切:2019/06/08 21:00
選句の締切:2019/06/15 21:00

  • 総投句数:15
  • 終了日時:2019年06月08日21時00分
  • 選句に参加した投句者には1点が加算されます。
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信号を守る少女のおでこ

八馬星 さん

信号のようにお天道様のように丸いのか。それとも“富士額”なのか。いずれにせよこういう子がいれば日本も安心だ。(2019/06/08)

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君が来て崩れる噴水

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このところ黄色い花ばかり見る

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お茶の間審査員として音量を上げた

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タウン誌の表紙の人文字に吾子

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殴ったら憎しみが消えるといいのに

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咳をしたら猫

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掻っ切った傷口の梅雨

斎藤秀雄 さん

身体についた傷口に、梅雨が籠もっているのだろう。あるいは、天空についた傷口に、梅雨が籠もっており、天空とはつまり身体なのだろう。天空と身体の二重写し(というか、これは同一なのだけれど)の像が、「傷口」という「開かれ」によって【縫合される】点が面白い。最も短絡的には、梅雨のじゅくじゅくとした湿りが、傷口の化膿を連想させるが、梅雨は雨だけでなく、時期も指すため、ほとんど時候といってもよく、そこには寒さや旱や、月や星や空や穴があり、「入り」も「迎え」も「送り」もある。……というのはあまりにも歳時記に依存した「読み」かもしれないが。この傷口が、自然発生的に生じたというのでなく、「掻っ切った」ものだ、という主体感覚があるのも、とても好ましいと思う。季語は歳時記の「教え」の通りに使われる必要はないし、むしろ能動的に壊乱してゆくことが必要かと思う。むろん、この傷口を、リストカットと読むことも可能で、だとしたら「切らされた」のであって、その権力関係の綜合として歳時記が(ここでは「梅雨」という季語が)あるのだとしたら、それはとてもおぞましくむごたらしい話になる。この場合は、歳時記・季語というもののおぞましさをうまく表現した作品ということになるかもしれない。(2019/06/13)

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きのう白鳥だつた父

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直立不動で歌うRunner

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木洩れ日と揚羽丁々発止

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七年生の漢字ドリルの難しさ

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  • 透弧さんの句
  • [採点済]

チュロスは星のたまご

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箍が外れたり緩んだこともなく

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人間のふりをした鏡なのか

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